水草と関わる中で必ず知っておきたい『水中葉』と『水上葉』。
はじめ自分は水草は『水中葉』で地上の植物は『水上葉』のような違いかと思っていました。
全然違いました(笑)
それぞれの特性と違いを知ることで、アクアリウムライフが劇的に変わりました。
今回はそんな水草の葉っぱにフォーカスを合わせてまとめました。

水上葉と水中葉とは?
まず当たり前ですが水草は植物です。太陽を浴びて光合成することで生長します。
自然界では水草が生育する環境は、水辺の水位が上がったり下がったりすることがあります。水草も生き物としてそのような環境の変化に対応しなくてはいけません。
そこで一部の水草は、水位が上がっても水面下で生育できるように特化した葉『水中葉』と水位が下がり水上の乾燥した空間でも生育できるように特化した葉『水上葉』を環境に合わせて生え変えることで対応しました。
水中葉と水上葉ともに水草の葉なんです。
水中葉
水草が水中の環境で展開する葉。水中は光合成に必要なCO2(二酸化炭素)が少ないので、水中葉は体表面のクチクラ層(固い細胞)を減らすことで、表面から効率的にCO2や養分を吸収できるようになっています。重力のない環境でもあるので、見た目は柔らかく薄い草姿のものが多いです。
クチクラ層が薄い分乾燥に弱くなります。
水上葉から水上葉に入れかわることを水中化とも言います。
水中にゆれる水草達

水上葉
水草が水上の環境で展開する葉。空気中の豊富なCO2を使用できるが、強い紫外線や乾燥に耐えられないといけない。そこで水中葉とは逆に体表面のクチクラ層が発達している。また、葉の色も濃い緑をしているものが多い。茎も含めてかたくがっちりした見た目のものが多く、水中葉よりも環境変化に強い。
水中葉から水上葉に入れかわることを水上化とも言います。
オレンジミリオフィラムの水上葉

水上葉を展開する&しない水草
多くの水草は水上化しますが、アナカリスやカボンバなどは生育中は水上に出ることはありません。
このような水草たちは沈水植物(ちんすいしょくぶつ)と呼ばれ、水上化しない水草に分類されます。代表的な種類は以下の通り。
- バリスネリア
- アナカリス
- カモンバ
- マツモ
- エビモ
- セキショウモ

水上葉の活用
ここまで水中葉と水上葉の説明をしてきましたが、自分にとってアクアリウムライフに劇的な変化をもたらしたのは、『水上葉』です。この水上葉を使いこなすことで、レイアウトの幅がぐーんと伸びました。
その活用方法について、一部ご紹介します!
水草ストック

まずは『水草のストック』です。いろいろレイアウトに挑戦したいけど、水草が足りないor費用がないとお困りの方へ!水上化した水草は簡単に増やすことができ、栽培もベランダなど屋外でできちゃいます!
水上化した水草は前述で述べたように乾燥の耐性が強くなり、環境変化に強くなります。そのため、用土を乾燥させなければ普通に屋外で栽培できます。またLEDライトなどの電灯よりも数万倍明るく、光合成を促進できる太陽光を光源に生育するので水中葉と比べて強固に育ちます。
これまで水草のストックとしてストック水槽を設けて、ライトやCO2施用などコストをかけていましたが、この水上葉でのストックに切り替えたら、場所も気にせずランニングコストも大きく削減できました。栽培容器は100円ショップの小物入れを活用すれば、複数の水草プランターができ様々な水草をプランターでストックできます。使うときは、必要な分だけ抜き取ったり、切り取り水中化させるだけ。
しかも水草の種類によってはそのまま冬越しもできるものもあります。
水草を買い足すことがなくなりました。いろいろな水草の水上化&ストックを作りました。
オープンアクアリウム(テラリウム、アクアテラリウム)

オープンアクアリウムとは、蓋をせずに水槽上部を開放的にさせたアクアリウムスタイルの総称です。テラリウムやアクアテラリウムなどが含まれます。
吊り下げタイプの照明を使用することで、陸上部では水上葉などを育成しつつ、水面下では水中葉も楽しめます。水槽上部を開放させるだけでレイアウトの幅と楽しみ方が広がります。
同じ水草でも水上葉と水中葉では容姿が全く異なる種類もあり、より自然なレイアウトが組みやすくなります。
メルカリやラクマでの販売

水草を販売するにはいくつか方法がありますが、そのなかでも【 メルカリ】や【ラクマ】等のフリマアプリと水草は相性が良いです!
水草を販売する際の注意点としては品質とコストです。
購入した水草が萎びていたり、傷んで手元に届いたら嫌ですよね?リピート購入につながりません。また、せっかく売れても、水草を生産するのにかかったコストが高かったら元も子もないですよね。ただでさえ水草は300~800円の低価格での市場競争なので抵コストで大量生産&出品が求められます。
そんな問題を解決するのも水上葉です!
前述で述べたように水上葉は乾燥体制もあり、体表面も固いクチクラ層が形成された分環境変化に強いです。輸送中の変化にも強く、安心して発送できます。また、水上栽培のため売り物の水草にコケやスネールの付着がりません。高品質のきれいな水草として販売できます。
コスト面については、ストックの項目で述べたようにランニングコストのもととなる照明やヒーターなどを使用せずに屋外の広い環境で大量生産できます。主にかかる費用は梱包のコストと運賃のみです。低価格商品でのフリマ販売では原価を大きく抑えられるのは利益を出すためにも重要です。

自分も少しですが年間10万円ほど水上葉水草で稼ぎました(すべてアクアリウムで消費したけど、、)
水上葉を活用した販売が収益化に大きく貢献しました。
実際、アクアリウムショップで販売されている水草の輸送も水上葉のものが多いです。お店で水中化して販売しているようです。
おわりに
ざっくりとまとめましたが、水草が持つ水上葉と水中葉の二面性!!
じつに面白く、理解すると管理の仕方が大きく変わります。
また、詳細を随時まとめて更新していきます!

