夏野菜の定植作業の報告
4月中旬、霜の心配もなくなったので本格的に夏野菜の準備に入りました。
だいたい最低気温が12℃超え始めたら植え付けを始めています。
果菜類の多くが生育における最低気温が12℃と言われているので、なんとなくの12℃を基準としています。

植え付けていく順番としては寒さに強い野菜から順々に植えていきます。
これまで栽培してきた経験から、個人的に以下の順でメジャーな夏野菜を植えていきます。
トマト・ピーマン⇒ズッキーニ・キュウリ⇒ナス⇒ゴーヤ
実は昨年、ナス、ピーマンを最低気温12℃を超え始めたタイミングで同時期に定植したところ、ナスだけ初期生育が遅れ、夏まで影響を引きづりました。なおピーマンは豊作といった経験もしたのでナスは思った以上にでは寒さに弱いという認識が強くなりました。
今年はその反省も踏まえて定植のタイミングを考えました。
苗の選びのコツ
暖かくなるとホームセンターにたくさんの夏野菜の苗が並び始めます。
自分は夏野菜の果菜類に関しては、購入苗を使用しています。
植え付ける数が少ない点、苗作りに時間と労力を要する点、苗の品質が収穫に大きく影響する点を考えて購入苗にしています。せっかく植えたのに収穫できなかった、、、という経験は家庭菜園でできるだけ避けたいですからね(笑)
ホームセンターに並ぶ苗を購入する際、いろいろな選び方のコツがあります。
病害虫に罹っていない、徒長していない、根鉢が形成している、、、等
上記の点はもちろん重要ですが、自分は以下の2点の考え・コツを重要視しています。
①子葉を見よう!

1つ目は『子葉』です。
健康な子葉が付いている苗を選びましょう!
子葉は出芽後最初に展開する葉で、養分を多く含んでいます。
子葉は外的要因で植物がストレスを感じると様々な反応が現れる、外観から判断できる良いポイントです。
1:子葉の形
発芽時に不良がおきると子葉の形が歪んだり、しわができたりします。
形を見ることで、発芽時に何かしらのトラブルがあった苗か判断できます。
作物本来のきれいな形をした子葉が付いている苗を選びましょう!
2:子葉が付いているか?
まず苗に子葉が付いているか確認しましょう。子葉が付いていない場合に考えられるのが、養分不足(根のトラブル、光合成不足)があります。本葉など展開していても何かしらの要因で養分を作れず、植物が子葉に残っている養分を早期に使い切らないといけない状況になっていると考えられます。
もう1つ何かしらの原因で子葉が折れた・つかなかったことも考えられます。この場合、初期の出芽直後は子葉1枚のみでしか光合成できなかったと考えられるので、結果光合成不足の影響を持っている可能性があります。
子葉が付いている苗を選びましょう!
3:子葉の色
子葉の色が黄色や紫色など変色していないか確認しましょう。
黄色の場合はもうすぐに子葉が落ちる直前で、2:子葉が付いているか?のところで記載した、何かしらの要因で養分を作れず、植物が子葉に残っている養分を早期に使い切らないといけない状況に近いです。
紫色の場合、これはアントシアニン色素が現れている状況で、植物が何かしらの外的要因にストレスを感じている可能性があります。とくに乾燥と寒さにあたったとき現れることが多いです。
なお、品種によっては紫色になるものもあります。同品種同士で見比べて適した色か判断が必要です。
適したきれいな色の子葉が付いた苗を選びましょう!
②100%温室育ちを避けよう!
これは考え方になります。
『100%温室育ちを避けよう』とは何かというと『外気に馴化(馴化処理)されている苗を見極めましょう』ということです。
馴化(じゅんか)とは、温室で育てられた苗を植え傷みなどの影響を抑える目的で、外気に少しづつ当てて馴らしていく処理のことです。
寒い時期、促成栽培の苗は温室内で高湿度・加温された環境で生産されるため、乾燥や日光、寒さに極端に弱いです。そこで、露地栽培前に農家さんは馴化処理をして苗を外気環境に馴らします。

2~4月上旬にホームセンターに並ぶ果菜類の多くが促成栽培の温室育ちの苗です。
春になり、早期に売り始められる苗ほど育苗時の環境と外気の環境に差があり、栽培難易度が高いです。
また、早期ほど馴化処理されていない苗が並びます。
そのためホットキャップなど露地用の保温資材を使用しても、なかなか難しい場合があります。
ホットキャップ
自分はそんな100%温室育ちの苗を避けるため、購入時に意識していることがあります。
それは『ホームセンターの入荷し始めの苗をすぐに購入するのではなく、店先に並んでから1週間後の様子を見て購入する』です。
よく良い苗を選ぶためと、ホームセンターに入荷したての苗を購入する方は多い方と思いますが、それは温室と外気の差が少なくなる5月以降の購入の仕方かなと思っています。
2~4月は入荷してすぐに並ぶ苗が、1週間後にどのようになっているかを確認してから購入するとよいです。馴化していない苗は1週間経つと、保温環境のない売り場ではすぐに傷みます。
春先、葉が枯れた苗が半額シールを貼られて売られているのをよく見ると思いますが、ほとんどが馴化されてなく、外気で傷んだ苗です。
反対に馴化した苗は1週間後でも傷みなく保っています。
このような苗が売られ始めたら、ホームセンターで購入するようにしています。
少しホームセンターに通わないといけませんが、なじみのホームセンターであれば電話等で入荷状況を教えてくれます。
せっかく狭い畑に植える野菜なので、失敗はしたくないですよね!
2~4月はホームセンターの苗の品質チェックは念入りに行います(笑)
今回定植した野菜
ミニトマト

今回ミニトマトは2株定植
定植は4月6日に実施しました。
品種は『天使のほっぺ』と『ミニキャロル』です。
今回ミニトマトは『ソバージュ栽培』に初挑戦します!!
ソバージュ栽培とは
ソバージュ栽培とは露地ミニトマトの省力的栽培技術として秋田県横手市の農業試験場で開発された栽培技術です。
誘因にはアーチ支柱とキュウリネットを使用し、脇芽を欠かずに栽培します。
1株から多くの果実を省力的に得ることができ、裂果や夏場の着果不良を抑える効果も期待できます。
生産現場で採用されている最新の栽培技術です。
1株から多収を目指しつつ、脇芽もかかない省力的な栽培って!!本当に?
実は東北で生産者を回っていた頃に、この技術を知りました。実際に栽培に取り組んでいる農場もみましたが、本当にたくさん収穫されていました。
これ家庭菜園にぴったしじゃんと思いましたが、どこのサイトにも家庭菜園で実際に栽培された様子をまとめているところはありませんでした。
そこで今回、ソバージュ栽培に挑戦し、初心者でも実現できるか検証することとしました。

栽培の様子をお伝えしていきます!!
ナス

ナスは今回3株定植。
4月20日に定植。品種は『黒陽』と『千両2号』と『長ナス』。
定植直後は根が活着するまで、不織布で風よけ&保温対策。
昨年の失敗を繰り返さないようにやや慎重気味
ピーマン

ピーマンは2株定植。品種は不明(未記入)。
一般的なピーマンだと思われます。
4月6日に定植しました。こちらも風よけのため不織布で保護。
昨年は4株定植して、大量収穫。嫌いになりそうなぐらい採れたので、今回は削減(笑)
小玉スイカ

初挑戦!2株定植。品種は『紅こだま』。
初挑戦ということもあり接ぎ木苗を購入。4月28日に定植。
家庭菜園のような狭い空間でのつる性のウリ科野菜はけん制されがちですが、今回スイカの『空中栽培』に挑戦することにしました。
スイカ 空中栽培とは?
通常の地面を這わせる栽培と異なり、文字通りキュウリネットや支柱を使い、棚を作り立体的に栽培する技術になります。果実も吊るした状態で育てます。
メリットとして立体的に育てるので省スペースで栽培ができ、泥はねの影響や湿害を削減できます。デメリットとしては棚を作る労力がかかる点と果実を吊るす際、落下しないように工夫を加える必要があります。
空中栽培は家庭菜園と相性の良い技術と思い、今回挑戦することとしました。
今回はキュウリネットと支柱を使用して、トマトのソバージュ栽培と同じ棚で育てます。
こちらも栽培の様子はまとめていきます!
ゴーヤ
夏野菜で病害虫に強い野菜の代表格ゴーヤー。
かれこれ7年以上、毎年かならず栽培しています。
今回は1株を定植。品種は不明(無記名苗)。通常の緑ゴーヤかと思います。
4月20日に定植。
2株だと収穫時に消費しきれず、ゴーヤ爆弾(完熟)させていました。
今回はスイカなどにも挑戦するので、1株にして作付面積は減らしました。
ズッキーニ

ズッキーニは今回2株定植。
昨年も挑戦して、1株からたくさん、5月~8月と長期間収穫できました。
料理への活用レパートリーも多く、妻も喜んでくれた野菜です。
昨年の成果を評価して、2株定植。品種は不明。緑ズッキーニを4月20日に定植。
株は大きくなるので、定植の株間は広め(50cm以上)取りました。大きくなるまではサニーレタスを少し間に植えこみ(笑)
シシトウ

もともとスケジュールに入れてなかった野菜①:シシトウ
想定以上に畝に空きがあることも影響してか、ホームセンターで手を伸ばしていました(笑)
これで取れたてのシシトウで天ぷら食べるんだ!と計画中。
1株を4月20日に定植。
育てる経験を増やして、次回の参考にしたいと思います。
キュウリ

もともとスケジュールに入れてなかった野菜②:キュウリ
キュウリはスーパーで比較的安価で販売されていて、病気にかかりやすいのであまり家庭菜園では育てないかなと距離を置いていましたが、妻が料理には活躍するので育ててとの要望。
久々に育てることとしました。
1株だけなので、豪勢に接ぎ木苗のKAGOME製の『たくまくん』を購入。
病気にどれだけ強いか、病気になったときの対応などをキュウリを中心に伝えられたらと思います。
パッションフルーツ

もともとスケジュールに入れてなかった野菜③:パッションフルーツ
もはや野菜?果樹?花?
トケイソウとしても楽しめ、夏にはパッションフルーツとして果実を実らせます。
過去何度か育てたことがありますが、露地は初挑戦。
ホームセンターで子供からの要望で急遽採用となりました。
面白いチョイス!!
1年目でどれだけ収穫できるのか挑戦です。
今後の予定
夏野菜の定植を終えて、畑も賑やかになりました。
主に次回からは栽培管理についてお伝えすることになりそうです。一通り定植は落ち着きました。
引き続きよろしくお願いいたします。

